自然農塾(稲作編)を準備中。

 機械の力に頼るのではなくて、生きもの達の力を借りてできる農業。そんな持続性のある農業を目指して、これまで様々な取組を実施してきました。日本の農地の4割は中山間地に位置し、規模の小さい田畑は少なくありません。しかしながら、小さな農地は、合理化に向かないという点と、担い手不足から耕作放棄が進んでいるといのも現状です。合理化に向かないという理由だけで、先人達が築いてきた農地が消失していくことは、非常にもったいない話です。

 これまで当園では、様々な農地で作物を育ててきました。その結果、実は小さな農地こそ、生きもの達の力を借り易いことが分かってきました。例えば、イネの栽培を行う田んぼでは、イトミミズ、オタマジャクシ、シアノバクテリアなどの水生生物の存在が欠かせません。水生生物が生息する為に重要な安定した水位は、小さな田んぼほど維持し易いのです。また、大きな田んぼに比べ小さな田んぼは畦との設置面が必然的に多くなります。陸と水をつなぐ畦はエコトーンであり、生物多様性の宝庫ともなっているのです。

 勿論、小さな農地で得られる農作物は大量生産して、販売するという営農には向いていません。だからこそ、兼業農家や、さらに小規模な、家庭菜園の延長で、自給的に作付けする稲作向きとも言い換えることができると思います。

 小さな農地を使ってできる「大型機械不要の『生き物力』を借りる農業」については、雑誌に執筆したり、論文にまとめて情報発信してきたところではありますが、実際の現場を見たいという方や、教えて欲しいという方が最近特に増えてきました。そこで、体験を伴った学びの場ができないか?とずっと考えていたところ、2024年の冬より、講座を開催し易い立地の農地を借りることができたのです。

現在、2025の4月開講にむけて準備中です。

詳細は、決まりしだい報告したいと思います。

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