staff
スタッフ
生きもん農園のスタッフは、様々な生き物達!
「仕事をやってもらう」というのではなくて、「そこにいてくれるだけでいい」そんな想いでスタッフと向き合っています。
農場主がやることは、スタッフ達がどうすれば、田畑に来てもらい易いか?
どんな環境なら、定着してもらえるか?
そんな視点で田畑の環境を整えることに注力しています。
全てのスタッフを網羅することは困難ですが、ここでは、当農園の素晴らしいスタッフを少しだけ紹介させて頂きます。

ガチョウ
耕作放棄地の再生がメイン。
※これまでに6反の耕作放棄を再生した実績あり。現在も、農地再生を続けています。
マコモ畑のリセット
浮遊性ラン藻
早春の水田に発生し、空気中の窒素を利用して有機態窒素として固定。


ニホンアカガエル(上陸前)
2月上旬から、やってきてくれる重要なカエル。3月には、大量のオタマジャクシになり、稲わらに付着するバイオフィルムを食べて、稲わらの分解を促進。浮遊性ラン藻も好んで食べるので、ラン藻が空気中の窒素から固定した蛋白質は、オタマジャクシの体を通して、無機態のアンモニアに変換されます。オタマジャクシがいることで、間接的に田んぼの水に窒素が増えていきます。
ウキクサ(Spirodela polyrhiza)
雑草の出芽抑制(コナギとヒエには効果抜群!)、高水温の予防。
窒素貯留:オタマジャクシの糞や鉄還元菌由来のアンモニア態窒素は通常、硝酸態窒素に変化して水田から流出していきますが、水中に溶けた窒素をウキクサが植物体として固定することにより、水田内にとどめておくことができます。
窒素供給:イネが繁茂すると枯れていき、イネの生殖成長に関わる時期には、窒素を供給する側になります。


ニホンアカガエル(上陸後)
冬期湛水しているおかげで、絶滅危惧種であるこのカエルは、当園に沢山生息しています。上陸した子ガエルは、稲の害虫であるイナゴの幼体やイネミズゾウムシを食べてくれます。本種は、当園にとって欠かせない存在です。
アヅチグモ
臭いのきついカメムシは、残念ながらカエルもカマキリも食べてくれません(自らの実験結果による)。カメムシを食べてくれるのは、観察している限りクモの仲間くらいです。このアヅチグモは、イネが出穂する頃にカメムシを迎え撃ってくれる頼もしい存在です。※
襲われているのは、イネの大害虫クモヘリカメムシ


スジブトハシリグモ
このクモはなんと、巨漢のイネカメムシまで食べてくれる貴重な存在。ここ最近、イネカメムシの被害が大きくなってきているので、このクモは特に意識しておきたい種類です。
※襲われているのは、イネカメムシ
シロヘリクチブトカメムシ
カメムシが全て害虫だと思ったら大間違い!一見するとイネカメムシに似ていますが、このカメムシはタガメやコオイムシと同様の肉食性のカメムシです。野菜の大害虫であるヨトウムシを食べてくれるので、イネカメムシと間違えて駆除しないように!


ナガコガネグモ
水田を代表するクモと言っていいでしょう!カメムシは勿論、ツトムシのイチモンジセセリも食べてくれます。他のクモよりも大食漢なところも心強いですね。
ウスイロササキリ
キリギリスの仲間で、カメムシの卵を食べてくれる有益な昆虫。ウスイロササキリが沢山いれば、カメムシの大発生を予防することに繋がります。


ヤマカガシ
生きもん農園には、カエルの大繁殖地となっているので、とにかくカエルが沢山います。しかしながら、カエルの増えすぎも問題です。一時、カエルが増えすぎてクモが減ってしまうという問題があったからです。適度にカエルを間引いてくれるこのヤマカガシも、重要なスタッフです。
アオサギ
このサギもカエルが大好物で、ヤマカガシ同様の役割があります。また、サギの足にはウキクサが絡まっていることがよく観察されます。当園に勝手に発生したウキクサも、きっとこのサギが連れてきてくれたのだと思っています。


カヤネズミ
この写真は、カヤネズミの巣です。イナゴなどの昆虫を主食にしています。
マムシ
農園主は、夜に田んぼの畦にいたこの蛇を踏んでしまい咬まれたことがあります。足から肩まではれあがり、即日入院となりました。病院では血清を打ってもらうこともできず、痛みで1月以上苦しめられました。そんな辛い経験をさせられたわけですが、マムシには、一切の恨みはありません。「マムシがいる!」という意識が、マムシを踏まないよう、畔草をしっかり刈ろう!適度な藪は残しておこう!という行為に繋がっています。マムシがいてくれるって、本当にありがたいことです。


イネアオムシサムライコマユバチの繭
寄生蜂の一種で、イネの害虫フタオビコヤガの幼虫に寄生してくれる天敵です。見つけたら、絶対につぶしてはいけません。
アカハライモリの幼生
毎年生きもん農園の田んぼには、アカハライモリが産卵に訪れ、繁殖しています。水田内では、大量にいるオタマジャクシを間引いたり、イトミミズを食べたりしています。


トウキョウサンショウウオ
こちらは、畑に生息する陸生の両生類。生きもん農園の畑は、牧草を倒してマルチにするという栽培方法をとっていますが、藁マルチが隠れ家にもなっているようです。ナメクジやワラジムシも好物です。
ミミズ
畑に必須のスタッフです。生きもん農園の畑は、2カ所の畑を交互に使うというスタイル。牧草マルチの畑には、大量のミミズが集まり、畑を耕してくれます。牧草マルチが無くなってくる頃には、もう一方の草が茂っている畑に移動できるので、ミミズ達が畑の周囲に居続けてもらえる環が整っています。
